はてな互助会問題について

 
度々話題になる「はてな互助会問題」について私が思うことを書いてみました。

 
 
そもそも、はてなの土壌として慣れ合いを嫌う文化があります。
 
これは、10年ほど前のネット文化の話になりますが、mixiやyahooブログ、アメブロで慣れ合い風土が合わなかった人たちが、はてなに辿り着いたケースが多いからです。
 
元々コミュ障だから、というわけではありません。お互い、毒にも薬にもならない言葉をコメント欄に書くのが面倒なのだと思います。
 
さて、webサービスはスタートから徐々にユーザーが増えていき、やがて減り始めます。
 
何もしなければユーザーは減る一方ですので、運営は何とかユーザーのトラフィックを増やすために、あれこれ考えます。
 
その一つの答えが「はてなブログ」でした。はてなブログには「はてなダイアリー」には無かった「読者になる」ボタンが新設されました。
 
「読者機能で最新の更新を購読できます」や「ブログの読者になる読者になると、ブログの更新通知をメールやアプリで受け取ることができます。」などはブログ読者を増やし、ブログを書くモチベーションが上がります。
 
この機能により相互読者という流れになり、お互いのブックマークには、従来のはてな文化で培われた「歯に衣着せぬブコメ」がし辛い状況になりました。知り合い(ネット上とは言え)にはネガティブなことは言いづらく、結果として当たり障りのないコメントをお互い付け合うことになります。
 
 

ここでブログを書いていないブックマーカー達は疑問に思います。


「なにこんなクソつまらねえブログにブクマ付いてんの?」
「間違ったこと書いてんじゃねぇよ、カスが。」
「ブクマ100個超えるほどのエントリーか?」
「ゆるふわブコメばっかなんですけど」
「こいつら互助会じゃね?」
「互助会ウザい。」

 
従来のブックマーカーは「おべっか」を言い合うことが嫌で「はてな」において独自のコミュニケーションを発達させました。
 
それがまた、はてなの大衆化、新規ユーザーの増加によって「やさしいインターネッツ」になろうとしている、いや、なっているのです。
 
この流れは殺伐とした「はてな界隈」を浄化するという意味で運営は成功したと思います。
 
しかし、慣れ合い文化が嫌いなユーザーが居なくならない限り、この互助会問題はずっと言われ続けるでしょう。
 
 
ちなみに、このエントリーは「はてなブログ」で書いていないので、誰にも読まれずブックマークもされません。



おしまい。